ブルーの日記 499年16日〜20日



499年16日



授業、途中まで聞いてたけど、2時間目が終わったらミリルちゃんを誘って、お母さんの応援に行った。
ミリルちゃん、よくOKしてくれるなぁ。
僕はミリルちゃんが好きだから、ただ一緒にいたいっていうのが本音だけどね。
でもお母さん負けちゃった。残念…。
 
 
  499年17日



今日は朝から雨が降っていた。
僕はいつものように学校に行ったけど、今日はミリルちゃんの姿がなかった。
1時間目が終わってハボック君とワクト神殿に行くと、ミリルちゃんが一人でお祈りをしてた。

「何してるの?」

「これから学校にお勉強に行くのよ」

よかった、2時間目からは来るんだね。
だけど、休み時間にはワクト神殿で、学校終わった後には合間を縫って湖で訓練してることを知る。本当にすごい。頑張ってる。

…ミリルちゃんって1つ僕より年上だから、僕より1年先に大人になるんだよなぁ。
きっといろんな人にデートの誘いとかも来るんだろうな。
この気持ちはなんだろう…。


 
499年18日



「ねえミリルちゃん、僕も訓練について行ってもいい?」

「うん、別にいいけど」

彼女にどうにかして追いつこうと、訓練に行くときは僕も連れていってもらうことになった。

ハァハァ…、ハードだ……。
今日のスケジュールは、学校で1時間目の授業を受けて、チャイムが鳴ると同時に急いでバスの浜へ行って砂浜ダッシュ。
そしてその後はアイシャ湖でスタミナ訓練。
そして学校へ戻って4時間目を受ける。
にしても何でミリルちゃんはそんなに涼しげな顔をしてるんだ…。
今日はよく寝れそうだ。
 
 
  499年19日



ハボック君に試合を観に行こうと誘われたけど断って、今日もミリルちゃんについていった。
うーん今日も一日ハードだったな…。
明日はエナの子コンテストの日かぁ。
あ、そういえばお母さんと一番仲のいいユナンさんだけど、もうすぐ結婚するらしいんだ。
25日かな?
結婚式見に行かなきゃね。
499年20日



メル・ローディスさんが危篤になったという知らせがあった。
メルさんは、お母さんとも昔からの仲なんだけど、ジマショルグ長で31歳の今でもキレイで素敵な人なんだ。
何度か家に来たことがあったから、僕も知っている。
メルさん…元気になるといいね。
メルさんちを急いで飛び出して、評議会館邸のミリルちゃん宅に向かった。
彼女のことだからもういないだろうなぁ…と思いながら。

「あっ、ブルー君。おはよう」

「あれ? ミリルちゃん、まだ家にいたんだね」

ミリルちゃんは一人でお留守番してイムを撫でていた。

「ちょっと休んでるとこよ」

「そっか。コンテストには行かないの?」

「うーん、あんまり興味ないんだよなぁ」

「じゃあ、ワクト神殿にでも行ってみようよ」

「いいよ」

二人で神殿に行って、何をするでもなく、挙式予定とかを見てた。

「じゃ、私帰るね」

「うん、またね」

ミリルちゃんも休日はちゃんと休むんだなぁ。
平日あれだけアクティブに動いてるもんね。
今日もまた少し彼女のことを知れた気がする。
 
 


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