硝子玉





君は感じてないかもしれないけれど、その背に背負うものはかなり大きいと思うよ?
だって、君は強くなり続けていかなきゃいけないんだもの。

僕を失望させないでおくれよ?
君はいつまでも太陽に向かって伸びていればいい。
そうでないと・・・
僕は君を殺しちゃうからね?

壊したくて仕方が無い。
本当は今すぐにでも。
だけど君はきっともっと美味しくなるから。
その実が熟しきるまで。
僕はずっと待っているよ・・・。

壊しちゃうのはまだ勿体無いから、こうして僕は君を抱くんだ。
誰にも見せた事の無い顔で、僕に許しを請う。
今はそれだけで、我慢するよ。
それだけでももうたまらないこの征服感。
僕は君を独占している。

たまに君を酷くしてしまうけれど、許してね。
そうでもしないと僕の欲が爆発してしまいそうになるんだ。
時々我慢がきかなくなる。

自分でもかなり頑張っていると思うよ。
でも君は僕の努力を知らないね。

壊さないように。
壊さないように。

いつも大切に触れているんだ。

そう、硝子玉のように。






End.