皮膚の向こう
筋肉が付き引き締まった肌をなぞる。
今ヒソカは俺の中に入っていて…その肌は汗で湿っていた。
熱い吐息が耳にかかる。
「ヒソカ…っ」
名を呼ぶとヒソカは顔を上げて俺を見て微笑んで、優しいキスをくれた。
ヒソカをもっと感じたくて、俺は舌を差し入れた。
求めるとヒソカが返してくれる。
舌を絡ませて、ヒソカの歯並びや口内の温度を確かめた。
お互いの息は熱くて…だけど気持ちはもっと熱くなって、彼への愛しさが込み上げる。
ヒソカ…
大好きで大好きで、どうしようもなくて。
こうして繋がっていてもまだ…俺は不安なんだ。
この肌の向こうに、貴方は何を隠しているの?
ううん、信じてない訳じゃない。
ただ本当に大好きで。
「…んぁああっ!」
「何を考えてるんだい…?頭の中、僕でいっぱいにしてあげる◆」
その後はもう真っ白だった。
思考など全部吹き飛ばされて。
無我夢中でヒソカにしがみつく。
「ヒソカっ…大好きだよ…っ!」
「僕も…ゴンを愛してるよ…◆」
熱がどんどん高まっていって、俺は果てた。
そしてヒソカの熱いものが俺の体内に注がれる。
もう一度キスをした。
ヒソカが優しい笑みをくれて、俺も自然と笑った。
ヒソカの腕の中で、俺はそのまま深い眠りに落ちていった。
End.