おはよう





「おはよう」


蝉が鳴くけれどもまだちょっと涼しい夏の朝。
家の前まで迎えに来てくれた貴方は私の前を歩いて、私は思ったより大きいその背中を見つめる。

駅までの道。

途中、道端に座っている猫に駆け寄る貴方。
ホントはそれって女の子の役じゃ…(笑)
と私は心の中で思いながら猫とじゃれる貴方を隣で見守る。

そんな体裁を気にしない君が好き。
いつもありのままで…、だから私も自然と心を許してしまうんだ。

駅までの一時の時間。
名残惜しいけれど貴方の笑顔を見てまた今日も一日頑張ろうと思う。
大好きな貴方がいるから。

大好きな貴方のこの笑顔を守りたいと思う。
本当は独り占めしたいけれど、君は皆の人だから。
こうやって一時でも側に居られることを幸せに思ってるよ。






End.