430年1日
俺の名はウィトー。
魔術の勉強をするためにこの国へ移住してきた。
よろしくな。
早速新年祭とやらに参加して、何人かに挨拶する。
その後、練習試合というものに誘われたので一戦。
相手のパラメーターは俺の3倍近くあったのだが、
相手がすぐへばって勝てた。出だしから調子がいいな。
430年3日 何だ?
仕事をしてみたのはいいが、一回に1ピィしか入らないのか?
・・・これじゃあちっとも儲からないじゃないか。
皆これで食べてってんのか・・・?
それともやり方が違うんだろうか。
まいったなぁ・・・。

430年4日 どうやら1ピィしか貰えなかった訳は収穫物を納める納品口が違ってたのが原因らしかった。
分かりにくいんだよな・・・。
まぁ、これで一回30ピィの収入があるから良かった(ほっ)
430年5日 リョウコという女の子にデートに誘われた。
別に断る理由もないのでOKする。
夜、フェリスという子を試合に誘う。
まだ試合は3回目だが、今日初めて負けた。
それはそうと・・・、この間からこの子が結構声を掛けてくれる。
性格のせいか素っ気無い態度を取ってるけど、
本当は少し気になってたりする。

試合が終わり、帰っていく彼女の後姿をぼ〜っと見つめていた。
430年7日 無意識にフェリスの姿を横目で探してる自分に気付く・・・。
ハル広場に差し掛かった時、彼女から声を掛けられた。
「明日暇なんだ。デートでもどうかなぁ・・・?」
内心舞い上がったのだが平静を装って頷く。
「やったぁ! じゃあ明日、ここで待ち合わせよ!」
彼女は満面の笑顔を見せて、去っていった。
430年8日 「どこに行きたい?」と聞くと、
フェリスは温泉に行きたいと言ったので二人でチコ温泉に向かう。
って・・・・・・、初めてのデートで温泉って!
おいおい、勘弁してくれよ・・・・。
いいのか? 良くも知らない男に肌なんか見せて・・・。
「気持ちいいねぇ〜」
何の悪気もなく彼女はお湯を楽しんでいる。
なるべく見ないように見ないようにと思うんだけど・・・。
ああ・・・俺も男だからさぁ・・・。
430年10日 デートの途中、フェリスが用事を思い出したと言って別れることに。
まぁ仕方ないか。
そういやシュンとアグネスの結婚式だったな。
どうせ暇だし見に行ってみるとちょうど式の真っ最中で、そこにフェリスもいた。
フェリスの横に行って一緒に二人を見守った。

リョウコがデートに誘いに来た。
・・・彼女には悪いけど、やっぱり、気持ちがないのに悪いので好きな人が出来たんだと言った。
ごめんな。
俺なんかよりもっといい男を見つけろよ。
430年11日 フェリスの優しい言葉で、疲れが取れる気がする。
辛い訓練も彼女がいるといつも以上に頑張れる。
430年12日 「手を握ってもいい?」
「うん」
初めての彼女の感触。
柔らかくて、少し冷たかった。
430年16日 フェリスとキスしてしまった!
俺も初めてだったけど、彼女も初めてだと言っていた。
今日は記念日だ。何か美味いもんでも食うか?(笑)

夜、仕事で疲れてるし早く帰りたかったのでダブルという奴の試合の誘いを断ったら、「弱虫だな」と投げ捨てていった。
くっそ〜気に入らないぜ。
今度試合やったらぶちのめしてやる!

430年19日 あ、そうか、そういや明日は星の日だ。
星の日というのが年に一度あって、広場で独身の男女が声を掛け合うという祭りらしい。
・・・ちょっと参加してみるかな。
見るだけね(笑)
430年20日 ぐわぁ〜〜! 疲れた・・・。
星の日の祭りに参加したはいいけど、何でおばちゃんばっかり声掛けてくるんだ?
おばちゃん達にまみれて動けなかったよ・・・。
うう、フェリスに会いたい(泣)
430年23日 最近は、朝から夕方まで仕事して夜訓練という毎日が続いてる。
そのおかげか外リーグでは一位になれたみたいだ。
恋愛ばかりにかまけてばかりはいられないぞ。

だけど、俺と居ると幸せだと、フェリスは言ってくれた。
俺も君と居ると幸せだよ。
430年27日 初めて知り合いが死んだ。
この間まで普通に話してたのに、もう二度と話す事はないんだ。
死は思いもしないところから突然やってくる。
俺達は生きている限り、死と向き合っていかなきゃいけないんだな。
430年28日 げっ、ヤスハルからセシリアのしずくという珍しい花をプレゼントされた。・・・男だぞ。
男から貰ってもなぁ・・・。
まさかアイツ、その気があったりしないだろうな。
430年29日 仕事も頑張ったおかげか、やっとDリーグ入りできた。
来年から試合で忙しくなりそうだけど、頑張りたい。

そして来年はフェリスと・・・。

ウィトーの日記 430年

next


back