ビーチェの日記 490年16日〜30日
490年16日
夜、何人かの男の人が訪ねてくる。
それでデートに誘うんだ。
結構格好良さげな男の子に誘われても、
何故か興味が沸かないんだよなぁ・・・。
もしかして、私の趣味って変??
490年19日
もーう!
どうしてみんなチグリ貰ってくれないの〜!?
みんな断るんだから!
タダで手に入るんだからいいじゃないのよ〜!
元手もタダだけど・・・。
490年20日
今日は日食、愛の日。
エナの子コンテストの日ね。
朝起きると私もコンテストの出場資格を
持っていますと天使さんに告げられた。
エナの子コンテストって、
国で一番魅力的な人を選ぶんだよね・・・。
うへぇっ、オシャレしてかなきゃ!;
身支度をバッチリ整え、髪も念入りに梳かして、
神殿前の広場へ向かう。
出場者の紹介を司会者の人がしてくれたんだけど、
まずは名前と年齢と所属はいいとして、
あたしのパラメータと試合成績を
マイクで発表してくれた(泣) ひぃ〜っ;
だから何にも一度も訓練なんて
やってないからしょぼいんだってば〜!;
しかも試合だって「0勝0敗0KO」だよ・・・。
もうっ、そんなに声高らかに
言わなくたっていいじゃない(泣)
でも、沢山の人が私に投票してくれたの。
こんな私に・・・それだけでも嬉しいよ〜。
ドリバも入れてくれたし!
「今年のミスプルトは39票を獲得したビーチェさんに決定!」
やったー!!
ミスプルトに選ばれるなんて感激だわ!
ありがとうみんな!
490年21日
「いつまでも、
君が幸せでいられるおまじないをしてあげる」
「おまじない?」
「目をつぶって」
ドリバがあたしの前髪をかきあげて、
おでこにチュっとキスをしてくれた。
あたしは照れて笑う。
「これがおまじない?」
「そうだよ。君はこれで一生幸せなんだから」
そんなに優しく笑わないでよ。
あたし・・・貴方に惹かれてっちゃう・・・。
490年25日
490年28日
評議会を見学しに行った後、仕事納めに向かった。
ぼ〜っとウルグ長の話を聞いていると、
いきなり名前を呼ばれ・・・;
なんと、私が一番仕事を頑張った人に選ばれ、
仕事メダルというものを貰った!
ああ〜、びっくりした!
でも、嬉しかった♪
490年29日
ドリバとデートしたんだけど・・・
私といてもつまらないって言われてしまった;;
なんで;;
泣いてるのを見られたくなくて、
足早に別れて遠くへ走った。
買い物しようと思ってたけど、
そんな気には到底なれなくて。
忘れよう、気にするまいと、湖で珍しく泳いでみた。
バテる身体を必死に動かして、
あたしは暗くなってからもずっと泳いだ。